【番組】「草刈りにささげた人生~福井・鯖江 兵士の墓にて~」

終戦記念日でした。

8月15日。
国土も、体も小さいながらも強いと言われた日本が負けて、70年たちました。
どうして負けたのでしょうか。
そして、どうして長い戦いの道に走り出してしまったのでしょうか。
同じ過ちを繰り返さない為に、
8月は、戦争について考えるときだと思っています。

テレビでも、戦争関連の番組がたくさんあり、
いろいろ見ましたが、一番心に残ったものを記しておきます。

にっぽん紀行

日本列島各地を訪ね、ささやかな、しかし本物の「人間ドラマ」を発見する紀行ドキュメンタリーです。

http://www4.nhk.or.jp/nipponkikou/

 

「草刈りにささげた人生~福井・鯖江 兵士の墓にて~」

http://www4.nhk.or.jp/nipponkikou/x/2015-08-15/21/1172/2110163/

福井県鯖江市に戦争で亡くなった兵士の遺骨や遺品が納められている場所がある。「嶺北忠霊場」。この場所に50年通い続ける男性がいる。岩堀修一さん82歳。自分の父や、幼いころ遊んでくれた兵士たちが眠るこの場所を岩堀さんたち地域の人は命がけで守ってきた。終戦から70年、人々の記憶の風化は進み岩堀さんの体も衰えてきた。それでも訪れる人が兵士たちと気持ちよく再会できるようにと、岩堀さんは今日も忠霊場に向かう。

岩堀さんの霊場を守る様子が描かれていました。
病気もひどいのですが、日々、霊場へ足を運びます。
おそらくガンであり、本人は霊場をまもるため、治療を拒んでいます。
なぜ、そこまでするのか。
その答えが視聴者にも伝わるよう、感覚的にわかる内容になっていました。
ある日、40代の女性が訪れます。
祖父がここに眠っていると知ったのできました。
女性は、両親を連れて、慰霊祭には、子供をつてれきます。
岩堀さんの苦労が報われたときでした。
戦争を次の世代に語りつないでいくために、
霊場がただの石にならないために。

さすが、NHKという構成でした。
驚いたのが、最後に、8月15日当日朝の映像が織り込まれていたことです。
これは、NHKだからできるのでしょうか。
ニュースではなく、ドキュメントの放送でそういうことができるのは素晴らしい技術だと思いました。
終戦記念日当日の様子が、当日入ることで、より、
「これからも」が演出できたと思います。

素晴らしい番組でした。

その他、こちらもみました。

(太平洋戦争)ガダルカナル決戦

その時歴史が動いた 「ガダルカナル島撤退 苦渋の決断」 (2002年)

 

いかに、日本が強いと言われていたか、
それはどうしてか、
それは本当はどうだったのかがわかります。

戦争はいけないと思います。
それは、よくわかっておりますが、
太平洋戦争が行われたときと同じ状況になったら
わかりません。
戦争反対と叫べなくなるかもしれません。
戦争を容認する発言ではありません。
それほど、狂った状態であったと思うのです。