【InterBEE2015・幕張メッセ】最新機材満載のInterBEE2015に行ってきました!その1

2015-11-19 15.13.19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、イマギッシュです。

2015-11-19 15.13.10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、InterBEE2015へ行って参りました!
触って見たかった機材がたっぷりありまして、
短い時間でしたがなんとか触れることができました!

初日はセミナーで丸1日、4Kについてのお勉強。
先生はアメリカ出身の方で、講義一発目に言われたのが
「ディスカッション形式にどんどん質問してほしい、じゃないと立ってしゃべるだけじゃさびしいよ!」
と笑いを誘ってのスタート。
しかし、私を始め恥ずかしがり屋な日本人はなかなか質問がでません…。
私は、あー行った大勢のセミナーの中で自分のわからないことを質問して時間を使わせてしまうのも勿体無い…
と思ってしまいがちでして…大抵セミナー後の隙間を見て聞きにいきます。
午前中は4kの実情とカメラ機材等について。
午後は4k素材をダヴィンチリゾルブでグレーディングする際の注意点や問題点について。

大まかに区切るとこの2点、
どちらも4K(グレーディングに関してはRAWやLOG素材)に関して濃厚な時間を過ごしました。

実際4Kの仕事ってどんなことしてるの?日本とアメリカ篇と題しますが、
とあるフリーランス(日本人)の方が言うには
「とりあえず4Kで撮っておいてくれれば数年は素材としても使えるんでしょ?」
という曖昧な考えで物事を進めようとする事例が後を絶たないそうで、アメリカではどうなんですかと。

その人の案件は、全編?撮影ものの仕事だったそうなのですが、
結局4Kで撮るのはいいけど納品時はFHDになりますと。
FHDなんだから4Kで撮っておけばある程度スケーリングやムービングが聞くでしょ?
じゃーこの素材をこー動かしてこーして…これでいきましょう!
と結果的に4Kの撮り素材を割といじりまくった映像になったそうな。
割と乱暴な案件だと思うのだが…撮りものを後からそんなにいじくりまわせるものなのか?

さて、これについて先生曰く、
「いい質問です。」(ビシッ!!)
「我々は2,3年後にこうクライアントから電話を受けるでしょう。」
「『やー、昔撮影してくれた○○の素材なんだけど、4Kだったよね?素材を渡してもらえないかい?』」
「その4Kの素材を渡したとして、彼は次の電話でこういうでしょう。」
「『前回作ってくれた素材と違うよ?動いてないじゃないか。』」
「それはそうだよ、FHDだからサイズを変えて動かせたんだよ。4Kが必要なら動かすことはできないさ。」
「『それは話が違うよ!』」

4Kの素材をFHDサイズで動かす演出も含めて制作したわけで、
あくまで素材は素材でしかない。

今の状態、つまり「とりあえず4Kで撮っておいて」は数年後に間違いなくたくさんの問題をうみます。
アメリカでもそうらしいですが、クライアントへの適切な助言を怠ると後悔する(させる)ことになると注意を促していました。

そーいえば昔そんな事あったなぁとふむふむと受講していました。
それは振り返ること2010年、私が編集マンとして日々ビシビシと育てられている頃。
納品はSDなの?HDなの?と案件ごとにシーケンス設定をわけなきゃいけなかった時代です。
これ間違えると4:3か16:9で大変な事になってしまうわけで…DCMが立て込む12月なんかは間違えて1からやり直し…。
実はこの4:3か16:9って画角に関して、今でこそみなさん当たり前に見ているわけですが、
知らない人は何それ状態で、4:3のブラウン管TVで16:9を見ようとすると上下に黒い帯がでる…
いや、んー、あれ…なんて言えばいいんだ?
横のサイズに合わせるので全体的に小さくなります?

「イマギッシュさん!大変だ!CMの上下に黒い部分がでて映像が小さくなってるよ!なんだこれは」
「落ち着いてください…レターボックスと言いまして…(だから言うたやん)」(フィクションです)

実際にそんな事件はなかったが、4:3と16:9についてクライアント側が理解していない事があって、
ひどい時はどっちでもいいよっておっしゃるのだが、こっちからすればいいわけない。
レイアウトも演出も何もかも違うよ!!!
むしろ、制作料金や完パケのコストも違うから!
料金の話をだすと急に慌てるんだよね。

とまぁおそらく全国の制作会社、編集マンが悩んだであろう画角問題(編集マンというかディレクターかプロデューサーが悩むよね)
私は目立った問題はなく「あー、なんだぁ」くらいの事例しかないが、
恐らくこの遅延式地雷で怪我をした制作者はどこかに必ずいるはずだ。

だがFHDから4Kに変わる時代となっても16:9である事は変わらないわけで、目に見える変化がない(画質は…)
4Kで撮ったんだという謎の安心感だけを抱いてもらっても将来的に制作側としては困る事になる。
気をつけなければいけないのは、案件ごとに使用用途や目的をはっきりさせること。
重々それは承知の上で、専門的な分野になるであろう4Kに対する使用の制限みたいなものを
しっかり伝えておかなければならない。

ということで、4Kに対する問題点のディスカッションがほんの5分程度あった。

その他、4Kを撮影する上での注意点を教わった。
というかこれは撮影の現場において当然の注意なのだが。

ジャスト フォーカス!

ピントがズレないようにすることが大事であると。

「ん!?当たり前だろ」と思われるこの撮影における大原則なのだが、
大判センサータイプのカメラや4K撮影における最大の落とし穴としてピント合わせを指摘されていた。
実はこの指摘には内心刺さるものがある。

前職でブライダルの撮影をしていて感じた最大の問題が、ピントがずれている事。
進行表にない急なサプライズだったり、動きがよみにくいフラッシュモブ…
シネマなんちゃらとかいう一眼ムービーの撮ってだしだったりするとこれが顕著。
うわー、手前の女の子の笑顔撮ってたつもりなのに、後ろのおじさんにジャスピンやんけ…。
これほど悔しいものはない。
しかもそのせいで前後の画がしぬというトリプルパンチでばいばいきん。

先生曰く、
「カメラ本体に付属しているディスプレイがありますが、あれでピント合わせやその他の作業を行うだなんてナンセンスすぎる」

おまけ程度に考えておかないと後悔することもあるとのことで、
最低限外部モニターやサブディスプレイを用意しているそうですね。
必ずピントがあっている事を確認しながら進行を進めていく…
いや、んーそうです、当然ですよね?
車を運転していて見通しの悪い交差点にきたら左右を確認してから…
当然ですよ?
でも事故は後を絶たないわけですね。
先生も過去に、やはりピントがズレていたことがあったそうで、
これにはさすがに参ったと。
そりゃそうです。スケーリングやムービングなんて、そんな問題よりピントがあっていないものは修正のしようがないじゃないか!と。
そんな時どうしたかって?
ブランデーを飲むんだよと。

セミナーの教室は笑いに包まれました。

ところで質問し忘れたのだが、
それは自分が飲むのかその場の全員に飲ませるのか…(酔えばピントもくそもなくなる…的な。
そしてその手は酒が飲めない私はどうすればいいんだ…。

こうしてイマギッシュは楽しく4Kセミナーを受講してきましたとさ。

さて、今回はセミナーについてのお話になりましたが、
いよいよ次回は機材に関して私の見て触れた体験談になります!
機材大好きっ子は今度こそ見た方がいいですね!
それではまた!

イマギッシュより