私は、動画を専門とする仕事をしていて、テレビ番組を作ったり、テレビCMを作ったりしています。
YouTubeのチャンネルももっていて、勉強のためであったり、記録のためであったりで仕事とはちょっと違う動画をアップしたりもしています。
こういうクリエイティブなことをやっていると、センスというものが大事です。
一般的に、このセンスというものは、感覚や持って生まれたものと思われがちですが、実際は、単純にどれだけ努力したか、勉強したか、訓練したか、実践を踏んだかでしかありません。
センスがないから売れないというのは、向き不向きということではなく、単に努力が足りないというだけでしかありません。
私は、十二分に努力を重ねるのは当たり前で、売れるかどうかは、さらにそこで運をつかめるのか、ということになるかと思っています。
どうしたら、センスのいい、シェアされる、いいねを獲得できる動画ができますか？とたまに聞かれますけれど、単にいろんな動画を見て、勉強して、作ってという努力を重ねるしかないと、私は答えます。
まずは、努力です。
それと、あとふたつあります。
そのひとつは、理屈があるかということです。
どうして、そのネタなのか。どうして、そのカメラなのか。どうしてその音楽なのか。どうしてそのフォントなのか。動画を制作する上でやる作業すべてに理屈があるかということです。必要性があるかということです。目的に沿った理屈ですべてが組みあがっているかです。
そして、ふたつめ。
売れたいときは、たいてい、売れている人に認められたいと目標を立てますが、それは、正しいのですが、あまり効果がありません。大事なのは、自分をいいと思ってくれた人、それがたった一人でも、その人の気持ちを大切にすることです。その人がどんな人でもです。それを繰り返していくことで、多数のファンをつくることができるし、裏切りが少ないのです。誰か売れている人に認められて、ぱっと人気になると、一気にファンは増えますが、時期が来ればいなくなってしまいます。