ホリエモン「寿司職人が何年も修行するのはバカ」発言について

ホリエモン「寿司職人が何年も修行するのはバカ」発言
数か月で独り立ちの寿司はうまいか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151102-00000004-jct-soci

少し前に話題になった、ホリエモンの寿司職人の修行の件。

寿司職人として一人前になるためには「飯炊き3年、握り8年」の修行が必要
といわれていますが、
ホリエモンがツイッターで、
問題なのは職人としてのセンスであり「何年も修行するのはバカだ」と切り捨てた
ということです。

これは寿司職人に限らず、
和食にしても、イタリア、フレンチにしても、
大工にしても、
私が携わる映像業界にしてもそうで、
聞くところによりますと、スポーツもそのようですね。

業界がどうというわけではなく、
日本における風土といいますか、考え方がそうさせているようです。
小さい努力、苦労を積み重ねて成功をつかみとる・・・べき
という考え方です。

努力、根性、勝利・・・
と、ある少年誌のキャッチコピーじゃないですけど
そういう考え方に対する美でしょうか。

特に職人という業界に多いように思いますが、
そうとも限らないと思います。

嫁というジャンルでもそうではないでしょうか。

で、ホリエモンの「何年も修行するのはバカだ」ということですが、
結論から言いますと、私もそう思います。

これは、今よりずっと前にはなりたっていたことです。
高校、大学などにいけない人たちが、教育機関としてもかねて
職人の修行の道へ進むわけで、ですから、何年もかかったのであり、
時代や状況が変わった今も同じようにするのでは余計に時間がかかるだけです。
無駄な努力です。

とはいっても、
ホリエモンだって、起業したてのころは寝る間も惜しんで働いたと聞いています。
それも努力では?ということですが、
どうやら、同じ努力でも中身が違うようです。

最近聞いた話ですと、
スポーツにおいて努力とは、
日本では、積み重ねであるが、
スポーツ先進国である海外では、ツールだというのです。

日本では、練習メニューがあってひとつずつこなして上を目指すのですけど、
海外では、目標をたてて、それになるためにはどうしていくかを効率よくこなす。

効率よくとなると、努力の積み重ねこそ大事という風土では
楽をしていると思われそうですが、
無駄ばかりやってるのでは意味がありませんしね。

そうそう、
単独で渡米してプロダンサーになったりする日本人がいたりしますけど、
そういう人ってたいてい師匠はいなくて、独学だったりするんですよね。
誰も教えてくれないほうが、上に行ける。

教えてくれる人がいないから、
大きな目標だけ立てて、そうなるにはどうすべきか
自分で考えて実践する。

映像だってそうだと思います。

こつこつやって積み重ねたから良い作品作れるとは限らないです。
壁を厚くしすぎてしまうことも多いです。