映像を作ることになった人のために 2

撮影基本01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物を撮影する時、

テレビですと、建物を斜めから撮影しますよね。あれはなぜでしょうか。

テレビの画面の中で奥行きというものを表現するためですね。
奥行きがわかると、なんとなくの位置関係や、建物の大きさがわかるというものです。

正面打ちで撮ると、
遠くのものも近くのものもほぼほぼピントが来てしまうので
位置関係が分かりにくく、
奥行きが分かりにくいです。

しかしながら、
映画はどうでしょう。
映画は斜めに撮ることが少ないですね。

同じ映像なのに、どうして違うのでしょうか。

それは、レンズ、もしくはカメラの性能が違うからです。

映画は、テレビより、お金がかかっているわけで
(そうとも限りませんが)
いいカメラ、いいレンズを使うので、
映像でも奥行きを綺麗に写せるのです。
正面から撮影しても、
遠くのもの近くのものをぼかして
撮影したいものだけにピントを合わせることができます。

ですが、最近は、カメラの性能が良くなってきているので、
安価なカメラでも、奥のボケ感というのを出せるようになりました。

そうなると、動画でも建物を撮影する時に
正面から打っても奥行きのある映像になります。
斜めのカットも少しづつ減っていくかもしれません。

と、こういうことで、
何を言いたいかと言いますと、
映像の撮り方は、基本中の基本はそのままでも
技術の進歩により、日々進化しているということです。

だのに、
テレビで建物を撮る時は斜めから撮っているな
という知識だけで、建物を撮ってると、
なぜ斜めで撮るのかという理由が背景にないので、
何も伝わらない映像になります。

また、奥のボケ感がかっこいいなというだけで
奥をボケボケで撮ってるだけだと、
何だか動画素材に人物動画を合成しただけのような映像になったり、
レンズ自慢か?みたいな映像になってしまいます。

すべてのカットには意味があります。
意味を持って、何を伝えるためのカットか考えを持って撮影しないと、
雰囲気だけでとってとてもおかしなことになりますし、
その時はよくてもすぐに時代遅れになります。

動画がブームだということで、
今まで動画に触れたことがない方でも
動画に関わらなくてはならない時が増えてきたようです。
そんな時に、意味不明な撮影をする人は
避けた方が良いです。