映画 乾いた花

 
『乾いた花』(かわいたはな)
篠田正浩監督、池部良主演による1964年公開の日本映画。

ストーリー
刑務所を出たばかりの村木は、賭場で周りにそぐわない若い女、冴子と出会う。
ともにギャンブルに心惹かれる二人は、
ギャンブルのみを接点として心を通わせてゆく。
冴子にせがまれ、連れて行った賭場で見かけた香港帰りという葉、
陽光差し込むホテルのロビーでたまたま見かけた冴子に、
村木は自分の知らない世界を垣間見ることになり、
冴子に対する屈折した愛を強める。
そんなとき、組の抗争から刺客となった村木は、
名曲喫茶の最上階、冴子の目前で殺人を遂行する。

フランシス・フォード・コッポラやマーティン・スコセッシは、
この作品のフィルムを松竹から購入している。
特に、マーチン・スコセッシは、30回は見ているという。
ラストシーンの殺人の場面では、
ヘンリー・パーセル作曲のオペラ『ディドとエネアス』のアリアが流される。
オペラと殺人という組み合わせは、
後に『ゴッドファーザー PART III』で引用されている。

以上、ウィキペディアより

1964年、もうカラー映画は出ている頃ですが、
外ロケがあるからか、白黒です。

下のようなものすごいカメラで撮っていたようです。
レンズが大きいですね。
遠方の鳥がくっきりと撮れそうです。

スクリーンショット 2016-07-16 19.48.14

 

 

 

 

 

 

 

 

昔の映画といって侮ってはいけません。
とにかくできることに限りがありますが、
金はあるそんな時代でございます。

構図に無駄がない。
次々と繰り出されるカットがまるで絵画のようです。

 

並べてみました。

 

乾いた花

これは構図の勉強になります!!!!
無駄がない!

とまあ、とにかく芸術性の高い映画ですが、
内容はなんともちんぷんかんぷんな、青臭いような、
浅いです。
男女が花札やって惹かれあって、
でも、ヤクやって、殺しやってで
離れてしまうっていう、
実にダメな人間の物語。
感動もありません。
それだけ。
まともな人間が全く出てきません。

それでも見入ってしまえるほどの美しい構図の映画でございます。

私は、マルホランドドライブのデビットリンチ監督が大好きです。
とても似ているように思いました。
どこかで影響を受けていたかもしれません。

いや、そこまでカルトじゃないか。

改めて予告を見直したら全然違ってました。
音楽の使い方が似てただけ!

こんな素晴らしい映画を撮った篠田監督ですが、
年を召されてからは、
とってもつまらない映画ばっかり撮ってます。
写楽とか、もー、なんで!という感じ。