2010年
原作・脚本・監督 小林政広
(あらすじ)
足が不自由な元漁師の祖父と仕事を失った18歳の孫娘が、
疎遠だった親族を訪ね歩く旅に出る姿を描いたヒューマンドラマ。
『愛の予感』などで国際的にも高い評価を受ける小林政広監督の8年越しの企画となる作品で、
高齢者問題を切り口に生きることの意味を問いかける。
主演は数々の巨匠たちの作品に出演してきた名優・仲代達矢、
彼の孫・春役には『アキレスと亀』の徳永えり。
そのほか大滝秀治、菅井きん、小林薫ら実力派が脇を固める。
先日、同じ小林監督の「日本の悲劇」が大変面白かったので、
前作の「春との旅」を見ました。
特徴としては、やはり、とにかく、長ゼリフ、長回し、ワンカットというスタイルで、
役者の力量が問われます。
見応えがある2時間でした。
役者にカメラをなるべく意識させたくないという監督の思いから、
カメラを役者からぐっと離れたところに配置するそうです。
そこから、ズームをかけて画角を決めているのでしょうか。
ただ、2作連続してみてみますと、
少しきになる箇所が出てきました。
「日本の悲劇」では、パーンすらない固定だったのですが、
「春との旅」では、時々、パーンがあります。
遠方からズームをかけると、カメラは固定しても少しぶれます。
これが、10分長回しで出てきます。
10分のシーンがずっと、ガタガタしてしまい、
望遠で、絵も少しボケているのです。
これは、ちょっと、いくら演技のためとはいえ、
これをよしとするのは如何なものかと。
調べたら、youtubeに本編ごとありました。
https://www.youtube.com/watch?v=HQOPpAA-sPg