TVCMにおける文字のデザイン

https://www.youtube.com/watch?v=mTfFGNQZOzk

若者のテレビ離れが叫ばれていますが、
それでもやっぱり私は、テレビが好きです。

ただで見ることができる娯楽だからです。

番組も好きですが、
CMも好きです。

さて、小さい会社ながらも、
一応CMを作らさせていただいたりもあるんですよ。

そこでいつも悩んでしまうのは、
画面に占める文字の大きさのバランスです。

見ていていいCMは文字の大きさ、バランス、配置が素晴らしいです。

今は、映像だけでなく、デザイン業界全体的に
細いゴシックで大きく表記するというのが流行りです。

これは、広告は目立たないといけない!看板を大きくして文字も太くしよう
という時代があり、その後、
人工物は控えめにして自然の景観を大切にしよう、文字も小さくしよう
という時代が来て、最近、
細いゴシックで、元の景観も大切にして文字もハッキリ見せる、元の景観に溶け込むようにしよう

という流れで来ているそうですよ。

その他、映像に関して言えば、
ハイビジョン放送になって、それまでは表記が難しかった横に細い文字が
綺麗に表記されるようになったというのが大きいと思います。

CMでは、画面いっぱいに文字というパターンが多いですね。
一時期、ハミ出るのもよしという感じでしたが、
現在は、画面内8割くらいでべたっと文字を出すようです。

で、私は、デザインの勉強というのは
ちゃんと習ったこともないので、
いっつも迷ってしまいます。

で、どうするかというと
好きないいなと思うCMの画面を見て勉強しています。

今回は、2015 ホンダ ジェイド(発売予告CM)HONDA JADEのCMを見ながら
それを静止画に勝手に切り出し、
バランスを研究してみました。

1:最初に黒バックにロゴが出て、黒バックが消えると

ホンダcm_01

 

・ロゴの横幅は、画面全体の横幅の3分の1よりやや少ないくらいが良いようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2:建物の中から車が出てきます。
ホンダcm_02

 

 

・こりゃ、画面に占める車の大きさが小さい!小さくてもちゃんと目立つように撮るのは難しい技です!

 

 

 

 

 

 

 

 

3:カットが変わり、車を真上から眺めるシーン
ホンダcm_03

 

・まあ、なんて大胆なカット。
立体駐車場の中の設定です。
狭い空間でも・・・という表現でしょう。
テレビでは、背景が綺麗にわかるのでしょうが、
パソコンのモニターでは、
ちょっと暗くて立体駐車場の中とは分かりにくいですね!

 

 

 

 

 

 

4:そのあと、車が街を走り、次のカットで、車の正面うちです
ホンダcm_04

 

 

・この文字がグオッとでっかく出てくるところが、
音楽の間とぴったりで
粋なの!
文字も大きくだしゃあ目立つってわけじゃないですよ。
車も結構でっかく写ってますが、
ちゃんと、文字も車も目に入ってくるの。

 

 

 

 

 

5:ここで、画面は空撮に変わり、文字がいっぱいの画面
ホンダcm_05

 

大きなDとかの中からも景色が見えるのがいいですわね。
文字が占めている部分も背景がちゃんと見えるのです。

 

ここでは、文字を3行出していますが、それぞれ、縦幅が違うのですよ。
上と下は同じ幅かと思いましたが、

よーく見るとうのです。

 

 

 

 

 

6:最後に出たのは発売日でした。大きめの文字です。
ホンダcm_06

 

 

数字だけ大きく表記。
これはデザインの常識です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7:抑えのロゴです。
ホンダcm_07

 

 

縦横、3分の1サイズで
収まりがよろしいの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さく出せばかっこいいとか、
大きく出せばかっこいいとか、
そんな単純なものじゃなくて、
ルール守ってこそのものなのですね。

文字バランスは、3分割、
地平線は4分割が良さそうです。

 

何度見ても、かっこいいです。
ホンダのCMは、ひたすらにカッコ良いのです。

 

トヨタは、面白さ、
スズキは、カジュアルさ、
日産は機能性を出しているというイメージがあります。

ということで
映像広告における文字バランスの勉強の仕方でした。