4K 九頭竜川 河川敷 トンビの子育て 子魚の取り合い

 

 

鳶の雛は順調に育っています。

それは親鳥が何度も餌を持ってきてくれるからです。
しかし、親鳥が一度にたくさんの子魚を運んでこれるわけではありません。
巣にいる雛は3匹。持ってこれる子魚は1匹。
当然、巣では子魚の取り合いになります。
弱肉強食の自然界ではこの場合、
大抵は体の大きい雛が独占してしまうように思えます。
しかし、親鳥はどの雛にも均等に愛情を注いでいるようでした。

生まれた順番はわかりませんが、毛の生え方からみるとまだ幼い末っ子がいます。
観察していると、どうしても体の大きい兄が運んでくる餌を優先的に食べているようにも見えました。
しかし、この日は少し親鳥の様子が変です。
なんと、先に兄が子魚をくわえたのに取り上げてしまったのです。
1度ではなく、何度かそういった末っ子の雛に餌を与える様子が見受けられました。
親鳥は成長の遅れている末っ子を気遣っているのでしょうか。
弱いものは淘汰される宿命の自然界ですが、
巣の中にいる間は親鳥の優しさに守られているようですね。
順調に育って欲しいと陰ながら観察を続けようと思います。