映画「東京難民」をみた。

映画「東京難民」を見ました。
公式サイト http://tokyo-nanmin.com/

監督 佐々部清
主演 中村蒼
ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%A3%E6%B0%91#.E6.98.A0.E7.94.BB
『ツレがうつになりまして。』(2011年)などの作品で現代社会と向きあってきた佐々部清監督が脚本の青島武と4度目のタッグを組み[5]、格差社会の中でもがく若者たちやネットカフェ難民の実態、華やかなホストの隠されたビジネスや日雇いの過酷な労働条件など、現代日本のもう1つの顔でタブーとされる裏社会の素顔に迫り、”見えない貧困”とも言われる格差社会の真実をリアルに描く

だそうです。

現代社会をリアルに切り取った映画です。
この監督、崔 洋一に師事してたんですね。
リアルに生々しく描く様は、その流れなのかと納得します。

見終わって、なるほど!とか、
そうだったか!とかはもちろん、
よかったよ!感動したなんて感情は全く出てきません。
人によっては、どうしてこんなものを作るんだ?と疑問すら持つかもしれません。
堤監督とか三宅監督の逆と言いますか・・・。

それだけリアルだと言うことです。
とはいっても、物語の展開は気持ちよく、あきさせません。
この先どうなるのだと興味を持ってしまいます。

東京難民では、
主人公が親に捨てられ、大学を退学せざるをえなくなり、
所持金もなかったことから、アパートも締め出され、
ある日突然、ネットカフェ難民になってしまいます。
それからは、
日雇いバイト→治験→ホスト→逃げて日雇い労働→ホームレス
とある意味これでもかと言うくらい王道を歩みます。

ですが、どれも不自然さがなく、
このように落ちていく人は多いのではないかなと思いますし、
私だっていつそうなるのかわかりません。

と、とても考えさせられる内容でした。
大学生の方に絶対見てもらいたい作品ですね。

それと、同時に。
今私が強く思うこと。

若者に、女性に向けて
仕事に「夢」とか、「やりがい」とかを持て!!
みたいな言い方はなるべくやめたほうがいいんじゃないかなあと言うことです。

働くって楽しいとか、そんなの違うと思うんです。
楽しかったらいいわけですけど、
楽しいとか、やりがいを仕事にできる人って一握りなわけで
で、やりがいもてなかったらだめだとかそういうことあるわけないわけですし。

夢とか、やりがいとか
そんなこと言う前に働け
としか私は思わないのです。